坂本 壮先生よりご献本いただきました。
坂本 壮著「主要症状からマスターする すぐに動ける!急変対応のキホン」総合医学社
いただいてすぐにざっと読ませていただきました。
全ての医療従事者向けにとてもわかりやすくカラーで書かれており、さらっと読んでしまうことができます。
でも内容は濃くて、まずは急変対応の基本となる5つの症候をおさえていこうというコンセプトです。
まず目をひく帯に書かれている呼吸数。
ICUにおいては血液ガス分析を頻回に行いますが、それよりも実際の呼吸数や呼吸様式が重要だといつも考えています。
例えばICUで患者さんの再挿管に踏み切るのって、血液ガスの結果よりも呼吸数と呼吸様式の方をより重視しますよね。血液ガスが正常でも、頻呼吸があれば、間もなくその呼吸は破綻してしまうからです。
ICUでは本当の急変はない、少なくともあってはならないという観点からいうと、これらの急変対応のキホンを学んでおくことで、急変を起こす前に対処するなんてことができるようになるのではないでしょうか。
あと面白いのは「意識障害」と「意識消失」を分けてここまでしっかりと書かれている点です。
救急においてはここをしっかり区別することは最重要であり、ごっちゃにするといつまでたっても診断に結びつかないこともあります。
したがってこの本は主に看護師さん向けに書かれていますが、実は救急隊などの方に読んでもらっても有用じゃないかと思います。
全ての医療従事者の方にオススメです。
まずはぜひご一読を。
Saitama Red Cross Hospital Emergency and Critical Care Center さいたま赤十字病院 救命救急センター・救急医学科の情報ブログです。 いろいろな日常のニュースを紹介いたします。
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2019年3月21日木曜日
2019年3月19日火曜日
第46回日本集中治療医学会@京都
遅くりましたが、京都での日本集中治療学会の写真をアップします。
2019年3月1日〜3月3日
京都という場所もいいですし、国際会議場も新しい建物ができて素敵ですね。
なんと8500名もの参加者がいたそうで、驚きです。大会長の橋本先生の企画力と人望によるものと思いました。いつもとても勉強になる学会です。
当科からも多数のメンバーで出席し、発表、座長、セッションなどに参加させていただきました。
2019年3月1日〜3月3日
京都という場所もいいですし、国際会議場も新しい建物ができて素敵ですね。
なんと8500名もの参加者がいたそうで、驚きです。大会長の橋本先生の企画力と人望によるものと思いました。いつもとても勉強になる学会です。
当科からも多数のメンバーで出席し、発表、座長、セッションなどに参加させていただきました。
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