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2014年1月13日月曜日

カチノンもアウト〜。



これなんだか分かるでしょうか?

これだけで分かった人はかなりマニアック。
正解は「カチノン」です。
MDMAや覚醒剤のアンフェタミンに基本構造が似ているので、ドパミン放出誘導が起こるようですね。
大麻成分類似作用で有名なカンナビノイドと合わせて脱法ハーブ類・バスソルトの成分となる物質です。

中毒学会でも話題に上げられておりました。
なぜ話題かというと、昨日1月12日より新たに包括的に指定薬物として追加された物質だからです(カンナビノイドは昨年の3月より包括指定されております)。
これらの基本骨格の置換基を置き換えることによって「脱法」して、イタチごっこになっていたわけですが、包括指定されるとこの置換基を置き換えてもダメということになります。

これらの物質の分析法もどんどん進歩しているようですね。
私は治療は得意ですが、分析は苦手なのでもっと勉強しないといけないところです。

英国や米国では薬物乱用後の慢性的な問題点(精神活性作用も強いため、しばらくしてから精神科に通わなくてはいけない状態になるらしい)も指摘されてきていますが、今後の日本も同様の状況になってくるのではと心配します。

ということでカチノンもダメ。

参考文献
1)The Toxicology of Bath Salts : A review of Synthetic Cathinones.
2)厚生労働省 新たに指定薬物を包括指定する省令の公布


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