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2016年5月17日火曜日

熊本地震にかかる当センターの対応について

西原dERUにおける診療 奥が平澤医師

赤現地調整本部ミーティング 中央左側が田口副部長

4/21本部の様子(これらの電話が全てコーディネーターへの要件となる)    


このたびの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

日本赤十字社では、全ブロック体制で救護・支援活動を継続しております。
当救命救急センターからは、
日本赤十字社災害医療コーディネーターとして田口副部長が派遣
日赤救護班として班長坂本医師及び平澤医師が派遣
となり活動しました。
このほか、厚生労働省DMAT事務局からの待機要請に基づき、早川医師・勅使河原医師をはじめDMAT隊員がいつでも出動できるよう待機しておりました。

コーディネーターとして活動した田口副部長は、熊本県支部局長のもと、日本赤十字社の医療救護における指揮をとり、発災早期〜10日目の混沌とした状況に対して秩序を見出すため、地域医療体制の支援に努め、現在の多組織による組織的な医療支援の礎を築きました。
日赤救護班として活動した坂本医師(班長)は、土砂崩れにより保健医療圏から分断されてしまった西原村で初めて、保健師と医療支援者の合同ミーティングを立ち上げ、西原村の医療支援を阿蘇医療圏に復帰すべく尽力しました。
平澤医師は実働部隊として、西原村dERU(国内型緊急診療ユニット)をベースとした定点診療、及び巡回診療を行い、医療支援未介入の避難所へ対応するなどの活動を行いました。

現在も全国から多数の組織・機関による医療支援が継続されていますが、徐々に収束へ向かっております。

本災害対応の間、清田副院長・救命救急センター長は連日災害対策本部で指揮をとり、病院に残ったメンバーは士気を高め、
過去最高の三次救急受け入れ数・応需率・ドクターカー出動件数となり、
埼玉の地域医療も守り抜きました。


私共、日本赤十字社およびさいたま赤十字病院は、
今後も機動力・マネージメント力・実診療能力を生かし、
そして被災者の健康を守るという高い志を持ち続け、
災害に見舞われた皆様への支援を行ってまいります。

文責:田口茂正