Saitama Red Cross Hospital Emergency and Critical Care Center さいたま赤十字病院 救命救急センター・救急医学科の情報ブログです。 いろいろな日常のニュースを紹介いたします。
最新30日間の人気投稿
30日間の人気投稿
-
朝カンファレンスの一コマです。 平日毎朝8時30分から20名に及ぶスタッフが集結し、モーニングカンファレンスが始まります。 センター長から専攻医、初期研修医、学生の方、救命士、看護師も含めてみんなで行います。 前日入室した患者のプレホスピタルでの活動〜初療での...
-
当センターのドクターカーは2016年4月に運行を開始し、 間もなく3年になろうとしています。 対象地域:原則として埼玉県中央地域メディカルコントロール協議会の地域 車両型式:ラピッドカータイプ(日産 X-TRAIL) 運用時間:全日24時間 搭乗人員:医師...
2014年1月17日金曜日
信じてます。リコモジュリン。
第2回埼玉東部敗血症治療セミナー with 旭化成ファーマ&ファイザー。
リコモジュリンという新薬の話。
明確なエビデンスや、費用対効果に関してはいまだ不明な点もある。
それでも私はパルテノン神殿の柱のように、血管内皮細胞上にそびえ立つトロンボモジュリンに思いを馳せる。
確実に100年後にはリコモジュリンという新薬は存在しないだろう。
それでも、もしリコモジュリンという薬が予後を改善するのであれば、それを使用した人の孫の代や、その人の意思は100年後にも残っている。
その人の人生に介入する。医療とはそういう側面がある。
目に見えないものは信じないという人もいる。
疑うスタンスが重要な科学者として、盲目的な医師は失格かもしれない。
しかし疑ってばかりいたら自転車に乗れるようにはならない。
私たちは自転車の後ろを親が支えてくれているのだと信じて、前に走り出す。
気づくと後ろを押していた親の手は自転車から離れていて裏切られたと嘆きつつも、自分がひとりで前に進んでいることに気づく。
信じることは、前に進むこと。
がんばれリコモジュリン。
そんな関係のないことを考えていたらセミナーは終わっていました。
今日は私は「敗血症性DICに対するAT製剤とリコモジュリンの併用療法に関して」を話させていただきました。
ついにここまで!!⇒人気ブログランキングへ(A社Y様とP社T様は確実にクリックして下さいね)